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[コラム]主の昇天の祭日

各福音書の伝える主の昇天の場面に、別れのつらさ、不在のさびしさはみじんもありません。ルカ福音書は、弟子たちが大喜びだったとさえ記しています。

マルコ福音書は、天に上げられ、神の右の座に着かれた主キリストが、同時に、至るところで宣教に励む弟子たちと共に働かれた、と告げています。世界中どこにいっても主は共にいてくださるのですから、弟子たちはもうエルサレムにいつまでもとどまっている必要はなくなりました。聖書は、「昇天」、「右の座」という空間的な表現を用いながら、イエスが場所や空間をはるかに超えたお方、主キリストとなられたことを伝えたいのです。

マタイ福音書の昇天の場面は、「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」というキリストのお言葉で締めくくられます。天に上げられたキリストは時間も超越したお方なのです。

昇天祭は、キリストの復活が何よりも時空を超えた神秘であることを明らかにします。そして、「主の昇天にわたしたちの未来の姿が示されています」と祈り、わたしたちがそのすばらしい神秘に招かれているという確信を新たにするのです。

 

山本量太郎神父