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[コラム]人が独りでいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう

シスター品川今日の旧約聖書朗読は創世記の有名な人間の創造の箇所が配分されている。 勿論、ここで言われているのは、人間社会の最小単位の夫婦の関係だ。人間の在り方は、 「人が独りでいるのは良くない」だから、「彼に合う助ける者を造ろう」と、神が考えられたことが人間社会全体に及んでいると言える。 ところで、今の時代、実に多くの人々が孤独を味わっている。新聞やテレビのニュースによって、人々がどれほど「独り」でいることの辛さを体験しているかを感じる。 わたしの周りにも、孤独にさいなまれ、生きることの希望を失っている人たちがいる。

一昔前の時代が良かったと言ってしまえばお終いだが、少々物質的には満たされていなくても、家族のつながり、温もりがある所で子どもも若者も大人も、いのちを共有できていた時代が懐かしい。何がどうなればいいのか、解決策もすぐには見えてこない。

3.11以前の、大きな社会問題は「無縁社会」だった。ネットカフェに宿をとり、職を求めて放浪する若者の姿が度々報道されていたことはまだ記憶に新しい。大震災以降、何もかもが大きく様変わりした。「無縁社会」は無くなったかのように「絆」があちこちで結ばれ、叫ばれ、「助け合い」が実行されていく姿に、日本は変わった!と思ったし、実際、多くのところで人々は助け合う共同体体験をし、生きる実感を味わっているのも事実だ。これは希望の灯がともったように感じた。

過去にも暗く厳しい時代があった。二千年前、イエスの生きた時代も同様だった。イエスの関わり方は小さな、身近な人に手を差し伸べることだった。急ぐ足を止め、時間をとって耳を傾けることだった。この小さな関わり方は、助け手になることへの招きだと思う。

 

シスター 品川ヨシ子