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[コラム]真心からの献げもの

シスター品川今日の聖書配分の福音では、やもめの献金が読まれます。

「イエスは賽銭箱の向かいに座って、群衆がそれに金を入れる様子を見ておられた。大勢の金持ちがたくさん入れていた。ところが、一人の貧しいやもめが来て、レプトン銅貨二枚、すなわち一クァドランスを入れた。イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた。「はっきり言っておく。この貧しいやもめは、賽銭箱に入れている人の中で、誰よりもたくさん入れた。皆は有り余る中から入れたが、この人は、乏しい中から自分の持っているものをすべて、生活費を全部入れたからである。」(マルコ12.41-44)

現代の日本のお金にすると彼女の入れたお金は、20円から30円相当ということですから、ほんの僅かです。 この女性は、見るからに貧しいやもめの姿だったので、イエスはわざわざ貧しいやもめと言われています。賽銭箱の向こうに座って、人が賽銭を入れる様子を観察しておられるイエスを想像するのは、妙な気分になります。

受難を目前にして、ここでイエスはとても大切なことを教えておられます。 有り余る中から、偽善的に果たす献げではなく、地上における生活のすべて、つまり、毎日毎日の全部を神に献げる生き方の大切さを説かれているようです。誰にも頼ることが出来ない、貧しい者ゆえに、それしかできないやもめのような生き方で、神に全幅の信頼を置く生き方をイエスは喜ばれるのです。

Sr.品川ヨシ子