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[コラム]いちじくの木から教えを学ぶ

シスター品川今日の福音では、マルコ13章の黙示思想の説教が読まれます。これを聞いていると、何となく恐ろしく、暗い気持ちになります。誰だって天地の滅びる話を平然と聞いてはいられないでしょう。 「人の子が戸口に近づいていることを悟りなさい」と言われると、喜ぶどころか「ああ、どうしよう!」と、慌てふためきませんか。わたしたちにはまだ残された時間があります。今日は、「いちじくの木から学びなさい」と言われるイエスの促しを受けて、少し考えてみましょう。

イエスの言いたいことは、「天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない」ということです。被造物である天地は、いずれ滅びる時が来るでしょう。わたしたちの住む地球は温暖化現象によって地球環境は刻々と変化し、多くの種は絶滅し、思いがけない気候の変化も見られます。誰もがこのことを重く受け止めているはずです。しかし、滅びだけでは、福音にはなりません。

イエスは、次のように言われました。「心を騒がせるな。神を信じなさい。そしてわたしを信じなさい。わたしの父の家には住むところがたくさんある。もしなければ、あなた方のために場所を用意しに行くといったであろうか。行ってあなた方のために場所を用意したら、戻って来て、あなた方をわたしのもとに迎える。こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいることになる。」(ヨハネ14.1-3)

心を騒がせることなく、いちじくの木からイエスの本意を学びましょう。
神に愛された人をいちじくの木にたとえています。いちじくの葉が茂る夏、葉の陰を探すとおいしい実がなっています。木は時が来れば実を結ぶものです。わたしたちも、いただいた時の中でしっかりおいしい実を結びましょう。時を大切に、実を結ぶ努力をしましょう。イエスが天使たちを従えて来られるその時は、誰も知らないのです。希望を持って落ち着いた生活をしましょう。これこそキリストの言葉を生きることだと思います。

Sr.品川ヨシ子