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[コラム]イエスの求める究極な隣人愛

三田助祭

ルカ4:21−30

わたしたちはイエスの福音を誤解していないでしょうか。

ナーマンはアラムの王に重んじられた軍司令官でした。イスラエルに出動し、アラムを勝利に導きました。そのとき、イスラエルの少女を奴隷として捕らえ、妻に与えたような人です。ユダヤ人から見れば心の底から憎い敵のリーダーです。なぜ神がエリシャを通してこのような憎い人の重い皮膚病を完治させたのか理解出来ません。

この話をわたしたちが今置かれている立場から考えましょう。アルジェリアの人々のために、日本のために、熱いあつい砂漠の中で働いて命を落とした犠牲者を考えながら、この事件の司令官を憎みます。亡くなった人質が残した家族のためにも憎みます。今日の福音でイエスは「この事件の司令官を愛しなさい」と言われます。出来ますか。「これこそ神の道、わたしの道」とイエスがおっしゃれば、イエスを崖から突き落とそうと思うユダヤ人の態度も理解出来ます。

イエスが目指しておられるのは全世界の平和です。隣人愛が無ければ平和な世界はありません。この事件は、わたしたちや欧米の人々が自分たちの優雅な生活を維持するために、隣人の苦しみを長年にわたり無視したことから起こったことでしょう。

 

三田一郎 助祭