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[コラム]三位一体の神と二人三脚の人間

山本神父

(復活節第6日)

復活節も第6主日を迎え、早いもので復活祭から36日経ったことになる。40日目の昇天祭が間近に迫り(日本では次の日曜日に移して祝う)、復活節最終日の聖霊降臨祭も2週間後に控えている。ミサで読まれる聖書の箇所は自ずと「父と子と聖霊」に言及することが多くなってきた。教会は後に父と子と聖霊の理解を深め、「三位一体」と言い習わすようになる。父と子と聖霊の交わりである神の神秘をこの言葉で表現しようとしたのである。だから、三位一体という言葉は神にのみ当てはまるのであり、人間同士の関係の説明には用いることができないはずである。ところが一時は、三位一体の政治改革なる言葉も新聞紙上を賑わしていた。人間が、三位一体の神の世界にあずからせていただこうと思うなら、まずは「二人三脚」くらいから始めるしかない。夫婦は一体であると聖書は教えているが、それも、日々の二人三脚抜きにはけっして実現しないであろう。

山本量太郎神父