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[コラム]主の昇天

シスター品川子どもの頃、人は死んだらどこへ行くのだろう、と時々考えたことがありました。わたしだけではなく、きっと誰にでも起こった疑問ではないかと思います。一人で悩んだり、いろいろな本を読んだり、誰かに質問したりしたけれども、その時には、満足のいく回答を得たわけではなかったように記憶しています。その疑問は、いつまでも心の深い所に留まっていました。

大人になってキリスト教の信仰を得て、「主の昇天」の日に毎年繰り返される祈りの言葉の中に回答を見つけた時は、「やっと分かった!」と思いました。そんなに難しいことではないのに、時間がかかりました。信仰の神秘です。
その祈りの言葉は、ミサの集会祈願の時に司祭が唱えるものです。次のように書かれています。
「全能の神よ、あなたは御ひとり子イエスを、苦しみと死を通して栄光に高め、新しい天と地を開いてくださいました。主の昇天に、わたしたちの未来の姿が示されています。キリストに結ばれるわたしたちをあなたのもとに導き、ともに永遠のいのちに入らせてください。」

この歳になると、親しい人を何人も、いわゆる“あの世”に送りました。仏教では“成仏”、プロテスタントでは“昇天”、カトリックは“帰天”と言います。それは、カトリック流に言うと新しい天と地、永遠のいのちに迎えられるという喜ばしいことなのです。カトリック教会には数えきれないほど多くの聖人と呼ばれる人たちがいますが、その方々の祝日は、地上では亡くなった日で、天国、つまり、永遠のいのちに迎え入れられた日ということなのです。「主の昇天」の日は、イエス・キリストが天の父のもとに帰られた完全な勝利を喜ぶ日なのです。

Sr.品川ヨシ子