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[コラム]神の国で何から解放されるのか

三田助祭

ルカ9:51-62

今日の福音からイエスの受難へ向かう旅が始まります。イエスは当時の人々に「今直ぐ、神の国に入りなさい」とか「今直ぐ、神の国を述べ伝える」ように何回も言っておられます。ですからこれがイエスにとって最もわたしたちに伝えたいことなのです。 当時のユダヤ人はローマ帝国の支配下にあり非常に苦しんでいました。神の国で生きる、つまりイエスの導きに沿って生きれば、何が本質的な幸福であるか理解し、すべての苦しみから解放されるのです。

わたしたちが神の国で生きても、日本に住んでいれば平和で、何からも解放される必要が無いと思いがちです。そうでしょうか。

先週わたしは医者の友人から「アフルエンザ」と呼ばれる病気について教わりました。語源は「インフルエンザ」にあり、医学では直せない伝染病です。我が国はaffluent(裕福)な国です。アフルエンザとは裕福伝染病です。この病にかかると、現代社会が認める裕福な生活を求めて必死に努力します。派手な生活をおくるために金や物質を追求します。結果的にどれだけ地上に富を積んでも幸福ではないことに気付きますが、奴隷のように死ぬまで富を追求します。この終わらぬ追求の中で傲慢、嫉妬、ねたみ、姦淫など人間の弱さを象徴する罪が表に出ます。この病気の唯一のワクチンはイエスの教えに従い、神の国の民になり、神に委ねることです。「今直ぐ!」とイエスはおっしゃいます。

三田一郎 助祭