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[コラム]この戒めは難しすぎるものではない

シスター品川

まだキリスト教について余り知らなかった若い頃、キリスト教は“愛”について語り、いわゆる“やさしい、親切な人”の集まりだと勝手に想像したことがあります。またその反面、旧約聖書の厳しい神のイメージで、たくさんの戒律にがんじがらめに縛られた不自由な人たちの集団だと、ひそかに気の毒に思ったものでした。自分が聖書を読んでもいなかったのに、どこから入った知識か分からないもので判断していました。わたしのような受け止め方をしている人は案外多いということが、後になって分かりました。

そんなわたしに変革の時がきました。ある日、生き生きと燃えているキリスト信者に出会ったのです。今までの想像が的外れなものだと分かったのです。

今わたしに分かっていることは、イエス・キリストの教えは難しいものではなく、ごくごく当然な、人間らしい普通の生き方の勧めだということです。

今日の聖書に「御言葉はあなたのごく近くにあり、あなたの口と心にあるのだから、それを行うことが出来る」(申命記30.14)とあります。それはまことに難しいことではなく、目の前にいる困った人に手を差し伸べること、悲しむ人、泣く人、苦しむ人と共に存在すること、喜ぶ人と共に喜ぶことなのです。確かに自分のことで精一杯の人にはこのみ言葉は難しいでしょうが、今日出会う人と出来事に心を開いていたら、良心的に生きていたら、このみ言葉が求めているものに応えたくなると思います。

Sr.品川ヨシ子