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[コラム]へりくだる

三田助祭

シラ書3:17-29、 ヘブライ12:18-24、
ルカ14: 7-14

人間の歴史の初めから、わたしたちの心の中には自分を一番かわいがる本能が植え付けられています。おいしい物を食べたい、なるべく多くの子孫を残したい、楽しみたい、楽をしたいなど、「生きるのは今でしょう」と優先順位を決めています。

サンノゼでこれを書いています。妻と共に昨日着きました。成田までの車中で、飛行場に着く10分前に妻から「サンノゼの家の鍵を忘れた。」と聞いて、目の前が真っ暗になりました。妹の家ですが今は誰も住んでいません。彼女がいるインデアナに連絡しようとしても向こうは真夜中。9時間後に長旅で疲れて着いても妹に連絡が取れないかも。家に入れなかったら最悪、ホテルをとるか。楽しく過ごす空の旅がお葬式に行くよう。怒りのあまりわたしは妻を怒鳴りつけました。

そして次の話を思い出しました。聖フランシスコがブラザーと共に吹雪の中を歩いているとき、ブラザーが「修道院についたら暖かいスープをのみましょう」と言いました。聖フランシスコは「着いたら鍵がかかっていて何時間も雪の中で待たされたい」と言いました。

聖フランシスコは今日の福音を読んでイエスの期待に応えることを吹雪の中で考えていたのでしょう。大事なことは今の生活ではなく来世の永遠の命。悪魔から与えられた自分を可愛がる本能を心の中から閉め出しなさい。いつも柔和でいなさい。

これから僕もそうしよう。

三田一郎 助祭