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[コラム]羊飼いに助けられた羊

三田助祭ヨハネ 10:1−10

わたしは模範的な羊ではありません。模範的な羊はまっしぐらに羊飼いを追うでしょう。わたしはあっちを向いたりこっちを向いたり、羊飼いから距離をおいてぞろぞろと仲間と共に歩んでいます。時には、門を通らないで柵を乗り越えて来た盗人の方を興味深く見ています。こんなにだらしない羊でもイエスが世話をして下さっていると気付いた出来事が先週ありました。

わたしは政府から依頼された仕事をしています。ところが、わたしが行ったことについて「無意味で、行うべきではなかった」と政府の役人が言っていたと、第三者を通して聞きました。自分では「素晴らしいことをお国のためにした」と思っていた矢先に聞いたので、がっかりし、役人に腹を立て、辞表を出そうと悩みました。頭の中はこんがらかった糸のようでした。辞表を出す決心をし、静かに祭壇の前に座りました。しばらくしたら次のようなことが頭に浮かびました。「政府の役人はわたしの上司ではない、彼らの意見は無視するべきだ。この仕事をわたしに依頼した人も同じ意見なら辞表を出そう。」この発想によって問題は見事に解決しました。

この発想は「自分の考えであり、イエスと関係ない」と思う人もいるでしょう。かまいません。わたしはあの瞬間、イエスが隣に座っておられるのを心で感じ、これはイエスの言葉だと信じています。

三田一郎 助祭