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[コラム]わたしは、あなたがたをみなしごにはしておかない

シスター品川これはまた、ギョッとするような言葉です。これもイエスさまの言葉です。弟子たちを残して死に赴く時の言葉ですから、このような表現になったのでしょう。弟子たちがどんなに心細い思いをするか、分かっておられたようです。

ご存知のように「みなしご」とは“孤児”のことです。個人的にわたしは、親や兄弟がいないということがどれほど心細いものか、実感としてわかりません。両親にも多くの兄弟にも恵まれ、喜びも苦しみも共に分かち合い、喧嘩をしたり仲直りをしたりして生きるということが当たり前の毎日であると信じ、そのように生きて来ました。ところが、まず父が亡くなり、次いで母が逝き、姉、兄と順々に欠けて行き、肉親の繋がりはまるで糸が解けるように薄く、透明なそれでいて切れないしっかりとした、別の関わりが始まりました。

イエスは、この世界での弟子たちとの関係が変わることに向かわれました。これがイエスの十字架の死です。イエスが死ぬことは弟子たちが師を失うことであり、彼らが心細がることを承知でした。それでもイエスは、この道においてこそ御父の望みに従うもっと深く強い繋がりを知っておられました。御父の望みを生き、みなしごであるわたしたちのために「別の弁護者」と呼ばれる聖霊を遣わすと約束されました。「わたしはあなたがたをみなしごにはしない」「父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる」とイエスは言われます。このみ言葉は二千年以上、多くの人を励まし、活かしてきました。そして今もこの約束は守られているのです。

Sr.品川ヨシ子