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[コラム]ペトロとパウロ

山本神父ペトロは言うまでもなく十二使徒の頭であり、立派なリーダーでしたが、一方、その人間的な弱さについても聖書は私たちに隠さず伝えてくれています。

ペトロは三度、イエスなど知らないと否みました。4つの福音書がそろって記している有名な出来事です。主が捕らえられ、我が身も危ういという、切羽詰まった状況だったからやむを得なかったとはいっても、その人間的な弱さは否定できないでしょう。

パウロは、そのガラテヤの教会への手紙の中で、はっきりとペトロの人間的な欠点について触れています(2・11-15)。ペトロには非難すべきところがあったので面と向かって反対した、と言うのです。そして、続けます。「ケファ(ペトロ)は、ヤコブのもとからある人々が来るまでは、異邦人と一緒に食事をしていたのに、彼らがやって来ると、割礼を受けている者たちを恐れてしり込みし、身を引こうとしたからです。そして、ほかのユダヤ人も、ケファと一緒にこのような心にもないことを行い、バルナバさえも彼らの見せかけの行いに引きずり込まれてしまいました。」

ペトロには確かに気の弱い、優柔不断な一面があったようです。また、そのことをはっきり指摘するパウロにも、頑固一徹な、協調性のない性格があったのではないでしょうか。

使徒聖ペトロとパウロのせっかくのお祝い日なのにとも思いましたが、せっかくのお祝い日だからこそ、聖人とは人間的な欠点の一つも無い人のことではないことを言いたいと思いました。自分のことを聖人だと思っていた聖人は一人もいないはずです。

 

山本量太郎神父