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[コラム]年の初めに

山本神父

一年の最初の日曜日。主の公現を祝う。クリスマスのいわば締めくくりでもある。

東方から博士たちがはるばるやってきて幼子イエスに贈り物をささげた(マタイ2章)。もしかしたら、これがいちばん最初のクリスマスプレゼントかもしれない。

それは黄金、乳香、没薬。黄金、乳香は分かる。しかし、没薬をプレゼントしたのはなぜだろう。そう考えるようになった。なぜなら、没薬は埋葬の時に用いられ、死のシンボルとも言えるからだ。事実、十字架からイエスの体を取り下ろしたアリマタヤのヨセフのもとに、ニコデモは没薬と沈香を混ぜ合わせたものを百リトラほど携えてやってきたのである(ヨハネ19章)。幼子イエスの誕生を祝う場面に、十字架上の死が暗示されているようにさえ思えてくるではないか。

降誕節のミサの叙唱(三)は宣言する。「みことばは人間の弱さを身に受け、私たちの死すべきからだに永遠のいのちが与えられました。」

この限りある人生にかけがえのない価値を与えてくださった神の偉大なわざに感謝して歩む一年でありたい。 

 

山本量太郎神父