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[コラム]福音宣教とは

三田助祭

ヨハネ1:35−42

ヨハネが「見よ、神の小羊だ」と言っただけで二人がイエスについて行きました。このような短い言葉だけで人はイエスについて行くのでしょうか。

先日わたしは教会でお婆さんとお会いしました。年を取り、ご主人は足が悪く郊外に引っ越し、教会に近いところに住むそうです。わたしは「病者の塗油の秘蹟を授かりましたか。」と聞きました。そしたらお婆さんは「それはどんな秘蹟ですか。わたしたちはある方から『洗礼を受けたら楽になりますよ』と聞いたから洗礼を受けたのです。何も知りません。」とおっしゃるのです。

わたしはびっくりしました。その短い言葉だけで人を洗礼に導けるのか。そしたら入門講座などいらないではないか。

わたしは「福音を述べ伝える」のに一番大事なことは自分が福音を生きることだと気付きました。他の人はあなたが何か宝物を持っている、その宝物を自分もほしい、と思います。その宝物のために人々はあなたの勧めを真剣に受け入れます。

ヨハネは福音を生きていました。だからこそ「見よ、神の小羊だ。」だけで弟子たちは動いたのです。この老夫婦も宝物を持っている人から「洗礼を受けたら楽になりますよ」と聞いて洗礼を受けたのです。

弟子たちが「イエスの住んでいるところに行きたい」と言ったように、老夫婦も「教会に近いところに住みたい」と言ったのでしょう。

わたしたちも福音を生き、隣人愛をまっとうできますように。

 

 

三田一郎 助祭