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[コラム]見て、信じた

シスター品川

キリスト教で最も大きな祝日は「主の復活の日」です。誰でも知っているクリスマス以上に、大切な祝日として、信者の人は教会に行き、ミサに与ります。

キリスト教が社会全体で知られている国々では、今年は復活祭が何時なのか誰でも知っています。どういうふうに決めるか規則があります。復活祭の日は、春分の次の満月の後の日曜日と決められています。

この頃は、厳しい冬が終わり、春の息吹を感じる頃です。

昔、遊牧の民は旅に出る前、取り分けておいた神さまへの捧げものである傷の無い小羊を殺し、その血をテントに塗り、一同がその肉を食べ、遊牧の旅の安全を祈ったそうです。これはイスラエルの民がエジプトを脱出したという大きな出来事の時に行われた過ぎ越しの儀式に現れています。

「あなたたちの家に塗った血は、あなたたちのしるしとなる。血を見たならば、わたしはあなたたちを過ぎ越す。わたしがエジプトの国を打つ時、滅ぼす者の災いはあなたたちに及ばない。…あなたたちはこの日を主の祭りの日として祝い、代々にわたって守るべき不変の定めとして祝わねばならない。」(出エジプト記12.13-14) この時、酵母を入れないパンも一緒に食べました。これが過ぎ越しの食事です。これはおよそ、紀元前1300年前の出来事です。

イエス・キリストが弟子たちと共にされた最後の食事は「最後の晩餐」と呼ばれています。食事の後、イエスは逮捕され、死刑の判決を受け、十字架につけられ、死に、葬られました。ここまでは誰でも信じることができる史実です。墓に葬られて三日目に、イエスが最も愛した弟子ヨハネは、空になった墓と丸められた衣服というしるしから、イエスが死を過ぎ越されたことを信じることが出来たのです。「見て、信じる」という事は、ある人にとっては易しいことですが、多くの人にとっては難しいことのようです。「信じる」ということは、神からの恵みで、神に願っていただくものなのです。

「主の復活」に込められた「復活のいのち」のしるしを、「見て、信じる」恵みをいただきましょう。

 

Sr.品川ヨシ子