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[コラム]良い羊飼い

シスター品川

今日の福音には、有名な良い羊飼いのお話が出てきます。良い羊飼いがいるからには、悪い羊飼いもいそうです。聖書の中では、悪い羊飼いではなく、それは雇い人になっています。雇い人がすべて悪いのではないでしょうが、彼は狼が来たら羊をおいて逃げてしまうというのです。自分の命が大切だからです。

つまり、良い羊飼いは自分の命を賭して羊を守るのです。それほど自分の羊が大切なのです。

日本では羊を見かけることができません。動物園に行けば、せいぜい檻の中に数匹いるでしょう。羊が広い牧場で放牧されている風景に出会うことも、クリスマスの時に出てくる場面で、狼が襲ってくるために夜通し起きて羊の番をしている羊飼いなど、想像でしか分かりません。そのため、羊にまつわるたとえばなしがしっくりしないのも無理はないと思います。

羊飼いと羊の関係を理解するために、旧約聖書の次の箇所を読むと良く分かるのではないでしょうか。これはナタンという人が話すたとえばなしの中の一部分です。

 

「貧しい男は自分で買った一匹の雌の子羊のほかに、何一つ持っていなかった。

彼はその子羊を養い、小羊は彼のもとで育ち、息子たちと一緒にいて彼の皿から食べ、

彼の椀から飲み、彼のふところで眠り、彼にとっては娘のようだった。」(サムエル記下12.3)

 

このような親密な関係が羊飼いと羊の間にあれば、羊飼いは羊のためにいのちを賭けるでしょう。イエスとわたしたち信者の関係は、これほどに深いものであるということを話されます。

果してわたしたちは、同じように羊飼いであるイエスのもとにいるでしょうか。イエスの声が聞き、イエスと共に食事し、イエスのふところで眠っているでしょうか。考えさせられるテーマでした。

 

Sr.品川ヨシ子