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[コラム]ぶどうの木と格差

三田助祭

今日の福音は、わたしたちを含む人類全体が、ぶどうの木にどのように繋がっているか考えさせます。イエスは「わたしがあなた方を愛したように互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。」とおっしゃっています。「豊かに実を結ぶ」とはイエスの掟をきちんと守り、イエスの福音を述べ伝えることです。

隣人愛について神は、収穫のとき、穀物を全部刈り取るのではなく、一部を貧しい人々のために残しておきなさい、とレビ記23章22節に述べておられます。神の前ではすべての人が平等です。持っている人は持っていない人に与える義務があるのです。

先進国は植民地から資源を吸い取り、自分たちだけが裕福になりました。隣人愛を無視した先進国の態度は格差を広げ、彼らに無視された隣人は我慢の限界を超えて、テロリストになってしまいました。

我が国もよく似た方向に歩んでいます。一部の国民が非正規雇用者で、奴隷のように働かされています。正規社員はあたかも自分が豊かさを勝ち取ったように思い込み、恵まれない人を横目で見ています。このままでは格差が広がる一方です。現代社会の資本主義は神を無視して、富を神だと思い、自分だけで富を抱え込むように人を誘惑します。この格差を放置しておけばいずれ手に負えない問題になるでしょう。

この世に存在する全ての格差を無くすために、すべての人々がイエスに繋がっていることが出来るように神に祈りましょう。

 

三田一郎 助祭