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[コラム]ヨハネ福音書は語る

山本神父

弟子たちの多くが離れ去り、もはやイエスと共に歩まなくなった。そこで、イエスは12人に、「あなたがたも離れて行きたいか」と言われた(ヨハネ6章)。

そのイエスの問いに対してペトロが代表して答えた言葉を、私たち日本のカトリック信者はミサのとき、聖体拝領前の信仰告白として繰り返し唱えている。「…あなたをおいてだれのところに行きましょう」。

聖体拝領前の信仰告白はおそらく日本以外の国ではどこの教会でも、百人隊長の信仰告白が用いられているにちがいない。「主よ、わたしはあなたを私のもとにお迎えできるような者ではありません。ただお言葉をください。そうすれば私のしもべは癒されます」(マタイ8章他)。そして、日本のカトリック教会でも、いずれは全世界共通のこの言葉に統一されることになるのだろう。聖体拝領前の謙虚な心を表す、この素晴らしい信仰告白に私は異議を唱えるつもりはない。

しかし、ヨハネ6章で弟子たちの多くが離れ去った場面が読まれるようなときに、「あなたがたも離れて行きたいか」と言われたイエスへの、今日の私の答えとしての「あなたをおいてだれのところに行きましょう」という信仰宣言は捨てがたいと改めて思うのである。

 

山本量太郎神父