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[コラム]大きな出来事

山本神父

今年は主日にマルコによる福音書を読んでいく年(B年)ですが、そのマルコもちょうど真ん中まできました。これまでの前半には、奇跡としか思えないような大きな出来事がこれでもかとばかり次々と起こります。

会堂で悪霊が追い出され、シモンの姑の熱が引き、さまざまな病人たちが癒され、重い皮膚病の人まで治されました(1章)。中風の人(2章)、そして手の萎えた人が癒されます(3章)。ガリラヤ湖の舟の上では嵐を鎮め(4章)、5章では、イエスは出血病の女を癒し、ヤイロの娘を生き返らせます。6章に入ると、有名な五つのパンで五千人の出来事があり、更に湖上を歩かれました。7章では、フェニキア人の娘の病を癒し、さらに「エッファタ」とおっしゃって口がきけず、耳の聞こえない人の耳を開き、舌のもつれを解かれました(先週日曜の福音)。

日曜には読まれませんが、8章にはもう一度パンの増加の記述があり、盲人の目が開かれる出来事が記されています。そして、その続きが今日の福音の箇所「ペトロの信仰宣言」なのです。

前半に記された数々の大きな出来事を、マルコの福音書は、ペトロの信仰宣言を指し示す、ほんの「しるし」として位置づけているようにさえ思えます。目が開かれてイエスのうちに神を見ることができるようになること、口が開かれてイエスをメシアと宣言できるようになることこそが奇跡なのであり、何にも増して大きな出来事なのだとマルコの福音書は伝えたいのではないでしょうか。

今日の出来事のあと、イエスは有名な受難の予告をし、福音書は後半に入っていきます。

 

山本量太郎神父