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[コラム]今年は閏年

山本神父

今年は閏年なので、2月が29日まであります。当たり前のことですが、とても不思議なことでもあります。なぜ閏年の調整を2月にしなければならないのでしょうか。そもそもなぜ2月だけ日数が少ないのでしょうか。

私たちの使っているグレゴリオ暦がそうなっているのです。そしてグレゴリオ暦はそういったことをすべてユリウス暦から引き継いでいるのです。

ユリウス暦は古代ローマ帝国の暦でした。その1年の長さの正確さから全世界に広まりましたが、それでも中世には誤差が1週間以上になってしまったので、その修正と改良が必要となり、16世紀にグレゴリオ暦が生まれました。

21世紀となった今、グレゴリオ暦が世界中で用いられていますが、実はこの暦、カトリック教会が復活祭の日取りを正確に決めるために作られたものです。ローマ教皇グレゴリオ13世が1582年に発布したのです。だから、東方の正教会では今も復活祭の日取りの計算にはグレゴリオ暦を使わずユリウス暦を用いています。その結果、今年の復活祭はカトリック教会では3月27日ですが、東方の正教会ではなんと5月1日です。今年、御茶の水のニコライ堂に5月1日に行くと、復活祭が祝われています。すべてのキリスト教会が一つになっていくためには乗り越えなければならない大きな課題がいくつもあるのです。

さて、閏年の調整の問題ですが、古代のローマではユリウス暦の一年の始まりが3月だったからと言われています。つまり、2月は年度末だったわけです。

 

山本量太郎神父