HOME > お知らせ > コラム > [コラム]復活祭の日付

[コラム]復活祭の日付

山本神父

御茶の水にあるニコライ堂(正教会)の復活祭は今年も遅い。カトリックやプロテスタントが3月27日なのに対して、何と5月1日である。実に1か月以上もズレがあるのだ。

復活祭の日付は古代の激しい論争を経て、4世紀のニケア公会議でようやく「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」という有名な原則で一致をみた。それ以来東方の教会も西方の教会もこの同じ原則に従っている。それなのに日付にズレが生じてしまうのは、算出に用いている暦が違うからだ。

東方の教会が古代から伝統的なユリウス暦を今なお用いているのに対して、西方の教会は、カトリック教会が16世紀に考案したグレゴリオ暦(ユリウス暦を改良したもの)を採用している。もちろん、正確さにおいては断然グレゴリオ暦である。なにしろ、天文現象とユリウス暦とは16世紀の時点で既に10日、21世紀となった現在では実に13日のズレがあるのだから。これに対してグレゴリオ暦はあと1000年経っても1日のズレも生じない正確さを誇っている。

しかし、復活祭の日付が3月22日から4月25日の間で毎年大きく移動すること自体が難点と言えるのではないだろうか。むしろ、思い切って復活祭を毎年4月の第2日曜日、あるいは第3日曜日に固定するというような方向性こそが望ましいのではないだろうか。

キリスト教の最も重要な祝日である復活祭の日付が全教会で統一されたなら、それこそキリスト教一致への大きな具体的成果の一つであることは間違いない。

 

山本量太郎神父