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[コラム]祈っています

西川神父

熊本大地震が起きて三週間近く経ちます。テレビや新聞は、連日、被災された方々のことをくまなく伝えているので、その様子が手に取るようにわかります。避難所として使われている校舎や体育館は、あまりにも多くの方々で身の置き場もないほどで、窮屈な生活がどんなに大変か、想像を絶するものがあります。「地震さえなければ、ごく普通の生活ができていたのに」と思いながら日々を過ごしておられることでしょう。小さな子供や家族同然のペットを連れての避難生活は、さらにつらい思いを強いられていることか。

連休を利用してのボランティアが大勢駆けつけておられるというニュースをテレビで見て、行けるものなら私も行って、何かお役に立ちたいと思います。しかし、地震の規模の大きさの前に、たじろいでしまいます。何もできない無力さを感じるばかりです。せめて、被災者支援の義援金募集に小さな気持ちを託するくらいしかできません。無力さを感じながら、祈りを捧げています。毎朝のミサの中で、朝晩の祈りの中で、元気を取り戻してくださいと祈っています。人は、苦しいことや辛いことにあうと孤独になります。一人ぼっちになってしまいます。そばに自分を支えてる人がいることを忘れてしまいます。

人は一人ではありません。必ず、そばに人がいて、その方に支えられ、その方を支えて生きているのです。祈りは、その単純なことを教えてくれるのです。小さな祈りは小さなともしびです。小さなともしびが消えないように祈ります。元気を出してください、と。 

西川哲彌 神父