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[コラム]ジュリア祭

西川神父

今年もジュリア祭の時期がやってきました。回を重ねて今年で47回目を迎えます。5月21日、22日の1泊2日で伊豆七島のほぼ中間にある神津島に行き、ジュリア おたあ を偲びながら、ジュリアが最も望んでいたごミサを捧げ、与(あず)かろうという巡礼の旅です。伊豆七島は太平洋上に火山活動でできた島で、東京都と静岡県伊豆半島の南の洋上に並んでいる島々です。こちらからあげると、大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島、そして八丈島の順です。歴史的には、平安時代から、政治犯や重大な犯罪者を「遠島」と称して島送りにしました。日本列島に沿って黒潮という海流が南から北に向かって流れているので、牢屋を抜け出しても泳いで帰ってくることは不可能に近かったからです。

ジュリアは、時の将軍徳川家康のいいなりにならなかったので、島送りにされ、初めの大島送りから始まって最後は神津島に流されました。残された資料によると、ジュリアは島での生活を苦痛ともせず、島に住む方々と睦まじく暮らしていたようです。彼女の願いは、罪を解かれて自由の身になることより、日々の生活にあってミサ聖祭に与ることでした。

ジュリア祭のきっかけは、伊豆七島の司牧を命じられた故杉田栄次郎神父様の神津島での発見でした。神津島の普通の墓地の中に、不思議なお墓を見つけたのです。それは、墓とも灯篭とも取れる不思議な石塔でした。島の人はそれを大切にし、白い海砂を敷き、花を飾ってきたのでした。調べてみれば、それこそジュリアの墓だったのです。遺骨も遺髪もない記念碑のような墓を大切に守ってきた島の人のジュリアに対する敬愛の気持ちが伝わってきます。ジュリア祭の大切な行事はミサです。ジュリアとともにミサに与るという巡礼です。

来年の5月、ご一緒しませんか。神津島、人も自然も素晴らしいところですよ。

西川哲彌 神父