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[コラム]やもめの一人息子

三田助祭

[福音箇所 ルカ7:11−17]

聖書朗読は3年のサイクルで回っています。時々同じ箇所があたってしまいます。
3年前に書いたコラムも見て下さい。

今回は違う側面から見てみましょう。

あなたはこの奇跡を信じますか。人を生き返らすなど無理と考えるかもしれません。それは人間的考え方です。イエスは地上の名前で、天では父の右に座る御独り子で、全ての創り主です。この宇宙と人間の創造こそ最大の奇跡です。このような大きな奇跡を行える神にとって人を生き返らすのは簡単です。

イエスにとって死はそんなに悲しいことではありません。神のみ旨にそって生きた人はイエスと共に天の相続人になるのですから。でも残された惨めなやもめを見てイエスの「可哀想に」という言葉では表せないような深い慈しみを感じられます。この子を彼女に返してやりたいと言う思いで一人息子を生き返らせます。

聖書の言葉で「死」は神から離れた状態も意味します。わたしたちの回りには神から離れている人が大勢います。わたしたちも誰かの回心を神に祈れませんか。

アウグスティヌスは他教の神を信じ、遊びまわって女に子供を産ませたような息子で、母のモニカは長い間、息子の回心を祈っていました。神はやもめのモニカに慈しみを感じ、息子を回心させました。アウグスティヌスはキリスト教がローマ帝国の国教になった時期に活躍した偉大な神学者となりました。

二人共聖人になりました。 

三田一郎 助祭