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[コラム]香油を塗った女性―わたしたちの思いを込めた贈り物とそれを受け取ってくださる神

古郡神父

[年間第11主日]

今回からコラムに加えていただきました。
よろしくお願いします。

先日まで働いていた成城教会から、この関口教会に移る時、たくさんのお餞別、贈り物をいただきました。教会からは緑色の綺麗な祭服をいただきましたし、お花やお手紙など、どれも心のこもった、わたしにとっての大切な贈り物です。

忘れられない贈り物があります。それは、以前、関口教会に神学生としてお手伝いしていたときのことです。ある方から、これ使ってくださいと一枚のCD−Rを渡されたのです。帰ってPCで開いてみると、それは神学校の授業ノートでした。その方は元神学生で、でもあるときに、神様からの違う呼びかけを感じて、司祭になるという道から離れたのでした。その方は、わたしに思いを込めて、そのCD−Rを渡してくれたのです。あなたは神父になってね、たくさんの人に神様の喜びの知らせを伝えてね、そういう思いを、あのときわたしは受け取ったのであります。

そのCD−Rは、今もわたしの手元に残っています。はっきり言って、授業ノートのデータを開くことはもうありません。でも決して捨てられない、わたしにとっての大切な贈り物です。わたしなんかがそうなのですから、神様はもっともっとそうなのです。神様は、わたしたちひとりひとりをやわらかに見つめてくださっていて、わたしたちが心を込めたものを、いつまでも大切に心に収めてくださっているのです。

古郡忠夫 神父