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[コラム]大切な選択のために

古郡神父年間第15主日 

7月10日の今日は、参議院選挙の投票日です。東京教区の教区長である岡田大司教も聖ペトロ・聖パウロ使徒の祭日にあたって行われた聖職者の集いミサの中で、「政治への参加を通して、地上の平和の実現のために働くようにわたしたちは招かれている。市民として平和のためにふさわしい決断と行動を選択しよう。」と呼びかけておられました。

今日の「善いサマリア人のたとえ」の中で、イエスはとても広い眼差しを持っておられます。その眼差しは、自分たちさえよければよいという眼差しではありません。隣人になった者として、普段蔑視されているサマリア人をあえて登場させることによって、サマリア人に対する差別への抗議の意思がそこに感じられるのです。それは、ガリラヤ出身のイエスご自身が、生粋のユダヤ人、南部のユダヤ人とは違うという扱いを日常の中で受けていたことによるのでしょうか。いずれにしても、自分さえ、自分たちさえという偏狭な視点で、イエスは物事を見ていません。

先週バングラデシュのダッカで悲しい事件が起こりました。偏狭な視点から来る蔑視を超えて、憎しみが渦巻く中、暴走し、ときに暴力に走る人々と、憎悪の中で、それでも隣人になろうとする人。わたしたちが選択するのは、どんなときでも後者であります。そのような社会を、そのような国を目指す大切な選択のために、与えられている一票をしっかりと投票したいと思います。

 

古郡忠夫 神父