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[コラム]ヨハネを読む

西川神父

教会にも夏休みがあります。日曜日のミサや週日のミサ、それに、初金曜日とか、追悼の意向のミサ内はお休みはありません。夏休みがあるのは、教理や聖書の分かち合いの講座で、具体的には8月と9月の一週目です。その時期は、教会学校のキャンプや中高生会の小旅行、それに、司祭の黙想会が入っていて、生活も夏バージョンに入っています。

4月の下旬から始まった講座が、あっという間に一学期を終えてお休みに入ろうとしています。私が司会役で進めている金曜日午後7時の「福音の分かち合い」講座も22日が最後となりました。最後の日だから、少し早めに終わって、何かお菓子でもいただきましょうということになっています。

毎回、10人ほどの人が集まって、ヨハネ福音書を1節ずつゆっくり音読し、味わっていきます。文字を目で追う人もいれば、目をつむって聴き入っている方もいます。約一回りで一区切りの部分を読み終えると、沈黙の時間が作られます。ほんの少しの時間なのに、とても長く感じられ、福音書の世界に飛び込んでいるような感じがするのが不思議です。まるで聖霊降臨の時の弟子たちのようです。確かに聖霊が強く働いていてくださっていると思います。

沈黙のあと、一人ひとりが味わったことや感じたことを話します。それが素晴らしいのです。私にとって、短くて深い説教を聞いているような、ご馳走タイムなのです。ですから、いつも、金曜日のこの時間を楽しみにしています。

聖書は不思議です。よく用意してその深い意味を理解させてくださる方のお話を拝聴するという勉強の仕方もあります。私も、そのような聖書研究会で目からウロコが何枚も落ちる経験をしてきました。しかし、金曜日のような聖書の味わい方をして「これもあるんだ」と、しみじみと思っています。

 

西川哲彌 神父