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[コラム]やぶがらし パート2

西川神父

前回は、季節が梅雨に入る時で、庭や道端の草木が勢いよく伸びる時期でした。あれから三ケ月、今まさに盛夏に入り、連日30度を超えています。あの頃、自分の存在を宣伝するかのように咲いていた小さな花が、今は、花から実に中身を変えて、次の世代に命をつなげる状態です。すでに、小さな実が周囲に落ちて、地面が実の色に染まっているところもあります。自然の力はすごいものです。見ているだけならそれでいいのですが、雑草に土地を占領されたくない人間にとって、草の実に染められたらたまりません。なぜなら、来年は、そこは草ぼうぼうになって、手がつけられなくなるからです。ですから、花が実になる前に刈ってしまうか抜いてしまわなければならならのです。カテドラルの緑地帯は、今まさにその時期に入っています。

朝食が終わると、いつものように、やぶがらし作戦を実施しています。やぶがらしは地下茎が網の目のように張り巡らされていて、地面から伸びてきた茎を抜けばそれで済むようなものではありません。その下に、見たら驚くような太い地下茎があるのです。それは、何年もかかって育ち、張り巡らされてきたものです。柔らかい地面に生えた茎をそっと引き抜いて地下茎を掘り出してみると、太いものなら2センチもある、まるで信じられないほど長い牛蒡(ごぼう)のようです。

もし、やぶがらしを根本的に抜き去ってしまおうと思うなら、地面を30センチくらい掘って、その地下茎を全部とらなければならないでしょう。それはできない話です。それよりも、今ある植木を大事に育て、合間に花を植え咲かせてゆくほうが摂理にかなっています。

西川哲彌 神父