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[コラム]金持ちとラザロ

三田助祭

イエスは貧しい隣人を自分のように愛しなさいとおっしゃいます。今日の福音に出てくる金持ちも一度はラザロを助けることを考えたかもしれません。でも、もしラザロを助けたならば、明日には2人の貧しい人が門前に来るだろう。もしその人たちを助けたならば次の日には4人の貧しい人が門前に来るだろう。貧しい人が我が家に入ってくればその人々の中には乱暴を振るう者も出てくるかもしれません。「きりがないからラザロを見て見ぬ振りをしよう。」と思ったのかもしれません。家の中の平和を保つには、高い塀を作って貧しい人々が入って来ないようにすることです。

教皇フランシスコは「各小教区で一家族の難民を世話しなさい。」とおっしゃいます。我が国でなぜこの提案が受け入れられないのでしょうか。「政府が難民を受け入れないからこの提案を実行するのは不可能」という答えをよく聞きます。でも苦しんでいる難民とは政府が正式に難民として受け入れた家族達ではありません。難民申請をしてその結果を待っている家族は仕事もなく、未来の希望もなく、最も苦しんでいるのです。この人たちを助けるのは良いサマリア人であるカトリック教会ではないでしょうか。

イエスから見たらわたしたちはどう見えるでしょうか。ラザロのようにアブラハムの横に行けるでしょうか。

 

三田一郎 助祭