HOME > お知らせ > コラム > [コラム]やぶがらし パート4

[コラム]やぶがらし パート4

西川神父

3年近く空位だった広島教区に、新しい教区長様が誕生することになり、先月(9月)の19日(敬老の日)に司教叙階式がありました。同じ日に、関口の大聖堂でマザーテレサの列聖記念ミサがあったけれど、思い切って広島行きを選びました。司教叙階式で司教の誕生に立ち会う喜びとともに、父母と妹の墓参りがしたかったのです。それと、広島の実家に行って草ぼうぼうを見届けたかったのもありました。

実は、私は、私名義の家を1軒持っているのです。今でも玄関に「友愛の家」という表札がかかっています。9年前に亡くなった妹が住んでいました。その3年前に亡くなった父と一緒に「友愛の家」をやっていたのです。イエスが示した生き方の一つ「生きていること、ただそれだけで神様の恵み、それをともに喜び合おう」を看板にして、多くの人を受け入れる家をやっていたのです。父と妹が相次いで他界し、家は空き家になりました。余命半年を宣告されても妹は広島に帰ることを諦めず、「友愛の家」に未練を残したまま東京の病院で神様の元に旅立っていきました。誰もいなくなった家に、1年に何回か帰って、小さな畑の草を取ったり、家の様子を見ていました。19日の叙階式に広島行きを決めたひとつの目的がそこにあったのです。

案の定、草ぼうぼうになっていました。3年前までは、幟町教会の方が時々来て、家庭菜園として使ってくださっていましたが、勤めが忙しくなって来られなくなってからは、いつも草ぼうぼうになっています。墓参りをしてから半日、草と闘ってきました。草の中の大敵は、何と言っても「やぶがらし」です。かなり取りましたが、根が深いところにあるので、上っ面しかとれませんでした。いつか、時間を作って、やぶがらしの根に挑戦したいと思っています。

西川哲彌 神父