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[コラム]コンポスト2

西川神父

12月の中頃、関東地方に大風が吹きました。まるで嵐でした。テレビでの解説を見ると、関西あたりに生じた気圧の谷がそのまま東北東に移動して、全国的に嵐を巻き起こしていったようです。関口構内もゴーゴーという地響きに似た音を立てて風が吹き荒れました。「春一番」があるなら「冬一番」というべきでしょうか。ともかく、この大風は、松や椿の常緑樹以外の樹々の葉っぱを、ほぼ残りなく落としました。翌日の朝、5時ごろ外に出てみると、地面は葉っぱの絨毯(じゅうたん)、上は、何もつけていない裸の大木でした。ルルドの前や、裏庭を歩いて、これで二ケ月の葉っぱとの付き合いがほぼ終わったなと、感慨無量でした。

落ち葉をいれるコンポストを二つ作りましたが、それだけでは間に合わず、もう一つ作りました。アスベスト工事の残材では材料不足で、ホームセンターに行って材料を買い足しました。たたみ一畳のベニヤ板を箱に作るように組み立て、釘で固定するもので、外見は、ふたの付いたでかい箱です。この二ケ月のあいだ、従来通り、多くの方が「こりゃ便利なゴミ箱ができたわい」という感じで葉っぱを入れてくださったので、ほとんどの落ち葉は、これらのコンポストに収まりました。ということは、カテドラル構内の数知れない落葉樹の枯葉が三つのコンポストに入ったということで、気の遠くなるような印象だった落ち葉も総量は箱3杯ということだったのです。あとは、ぎゅうぎゅう詰めに押し込まれた落ち葉をどのように堆肥にし、肥やしとして、構内の木々や植物に供給するかです。耳をそばだてていると、意外な方からお知恵をいただくことができました。少なくとも、春までの4ケ月間は、じっくり蒸れ、発酵していただこうと思います。

木の枝の先の小さな塊を割ってみると、間違いなく新しい芽が宿り、冬を過ごす準備を始めています。大自然の輪廻のすばらしさです。しばらく冬眠して春を待ちましょう。

西川哲彌 神父