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[コラム]しるしとしての星

シスター品川

今日登場してくる三人の博士たちは、いわゆる星占いと天文学の学者たちだったと言われる人たちです。星に導かれて「新しい王の誕生」を祝うために東の方から来ました。当然のようにヘロデの宮殿を訪ねました。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」

ユダヤ人の王は宮殿に生まれる。これは博士たちの常識でした。驚いたのはヘロデ大王です。王はわたしのはず。新しい王が生まれた?それはどこ?早速「王は民の祭司長や律法学者たちをみな集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。」と聖書は記しています。

「問いただした」と書かれていますから、ヘロデがどれほど慌て心乱れたか推察できます。 

最初に尋ねた宮殿では、大王を驚かせ、祭司長や全学者たちを動員させて旧約聖書を調べさせ、ベトレヘムがその地だと分かりました。結局、この星は再び三人の博士たちをベトレヘムに導き、「幼子のいる場所の上に止まった。彼らが家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。」こうして彼らは幼子を礼拝し、献げもの献げ、長旅の目的は達成されました。 

星は、博士たちにとって、遠い国からのたった一つの頼りになる「しるし」でした。聖書には「その方の星」と書かれています。専門家の彼らには、その星が他の星とは区別され、彼らに分かる神からの「しるし」だったのです。

彼らは初めエルサレムのヘロデの宮殿に行き、幼子のことを聞きました。この結果、後のベトレヘム周辺一帯の幼児惨殺が行われました。もし、三人の博士たちがヘロデを訪ねなかったら、もしかしたら少しは歴史が変わっていたかも知れません。

今日でも、似たようなことはたくさん起こっています。神はわたしたちが「しるし」を読み違い、食い違いを起こすことを許されます。それでも神は、ご自分の救いの計画の実現へと導かれます。わたしたちに求められていることは、送られている「しるし」をしっかり読み違えないで読むこと、星に導かれ信頼して前進することです。

 

Sr.品川ヨシ子