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[コラム]土つくり

西川神父

昨年の夏、伸びた雑草を刈ったり、抜いたりしていて気が付いたことは、そこが、雑草だからたくましく伸びていたということでした。というのは、そこに、花や野菜を植えて育てるには向いていないとうい現実でした。子供が隠れるほどに育った野草を引き抜こうとしたら、なかなか抜けないので、根元を見たら、小石やガラクタの詰まった土地だったのです。表面の5センチか10センチは土で覆われていても、その下は、建物を建てたり掘り返した残土をならしただけということでした。それがどうということではありません。建物が主体で、庭は別の作業ですから。

雑草の代わりに、花を植えたり、野菜畑を作ったりするとなると大変です。まず、20センチくらい掘り起こして、石やガラス、金属のガラを、ふるいを使って取り除くことから始めなければなりません。石も小さなものから大きなものもあり、コンクリートの塊も出てきます。それは大変な作業で、すべてIさんの手で進められました。ふるいにかけられた土は、さらさらとして、両手で掬(すく)っても気持ちのいい感触です。かなりの広さがありますので、土の量もかなりなものです。石やガラスのカケラ、半分腐食しかろうじて判別できる空き缶、ほっておくと一山出てきます。綺麗になった土は、ただの土です。これは、花植えに使おうとすると、それに腐葉土や肥料を混ぜて土を作らなければなりません。

そうなんです、春を目の前にした今、しなければならならいのは、土つくりなのです。Iさんが、空いた日、空いた時間を見つけては、寒風にさらされながら、黙々と、ふるいをかけている姿は、手をあわせたくなるくらいです。春一番が吹きました。梅の便りが、桜の開花予想に移っていく時期になっています。四月五月と、どんな花が咲くのか、楽しみです。

西川哲彌 神父