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[コラム]この病気は死で終わるものではない。神の栄光のためである。

シスター品川

ラザロという人が死んで葬られました。四日経ってイエスはこの友人ラザロを生き返らせました。

「ヨハネによる福音」の中に出てくる出来事です。ずっと以前、この箇所を読んだ時には、死んだラザロの姉妹マリアが悲しんで泣いているので、心動かされたイエスはラザロを生き返らせた!と驚きとイエスのやさしさに感動したものです。

ラザロという名前は「神は救けたもう」という意味だそうです。ラザロがイエスの掛け声によって墓から出てきた、つまり生き返ったとしても、それは一時的なことです。何年かしたらまた死ぬでしょう。これは当然のことです。誰にとってもこれが真実であることは明白ですが、これほど絶望的な真実はないでしょう。

しかし、わたしたちの命が死で終わるものではない、とイエスは力強く説きます。イエスは心に憤りを覚え、興奮してラザロの墓に向かわれます。亡くなった兄弟ラザロを悼むマリアの心に動かされたということ以上に、人間を死に追いやる悪の力に対する怒り、憤りが込み上げてきて「ラザロ出てきなさい」と死者に命令をされます。ラザロは出てきます。復活したのです。

その場にいた多くの人は、イエスが天の父に願えば死者でさえ復活させられる「神の子」であることを目撃し、イエスを信じました。しかし、この出来事を切っ掛けに、具体的にイエス殺害の計画が動き始めます。イエスの十字架の死と復活は、わたしたちの死と関係があることをこの季節に思い巡らしたいものです。迫力に満ちたラザロ復活の出来事は、何幕かの劇を見ているように展開していきます。この中に溢れているイエスのわたしたち人間への深い愛をしっかり受け止めたいものです。

 

Sr.品川ヨシ子