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[コラム]「どくだみ」と「よもぎ」

西川神父

毎朝、朝食の前後に、ルルドの周りを歩いて、草木の成長ぶりを見るのが楽しみになっています。特にこの時期は、1日で何センチか伸びるほどかと思えるほどです。中でもすごいのがどくだみとよもぎです。どちらも、利用価値が高く、薬用として、前者は江戸時代、後者は遠く万葉の時代から、庶民に重用されてきたようです。とにかく、生命力が強く、ほっておくと、他の草花を押しのけて一面に茂ってしまうほどです。空き地に生えている分には問題はありません。しかし、本来、伸びてほしい草花や野菜の中に根を張られると困った存在になってくるのです。強力な成長力の素は根にあります。両方とも、根は白く、まるで柔らかい紐のようです。それが地中に伸びていて、引っ張るとすぐに切れてしまいます。そして、いつかは、伸びてきて、また芽を出すのでしょう。たいていの草木は、根を掘り起こしたらそれでお終いのはずです。もし、どくだみとよもぎを根絶しようと思ったら、地中50センチかそれ以上掘り起こして、根の元から取り去らないとなりません。地表に何本か芽を出し茎が伸びて茂ってきたら、根絶を考えるより、出てきた分だけ抜くしかありません。その点は、ヤブガラシや竹類と同じです。ある程度、伸びるに任せながら、植生した木や花をきちんと伸ばすために、どくだみとよもぎを抜いてゆかなかえればなりません。そうしないと、せっかく植えた木や花が、日光と養分が奪われて弱り、枯れてしまいます。ルルドや「ペトロの家」の裏に足を伸ばしたら、思いがけないところに、どくだみとよもぎが群生していて、白い花を咲かせ、独特のかおりを漂わせています。それはそれでいい光景です。

新緑の候、カテドラル構内を、まるで、額縁のように、淡い緑が包んでいます。いい季節になりました。朝9時から午後5時までなら、聖堂の中にも入れます。どうぞお越しください。

 

西川哲彌 神父