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[コラム]お二人の方の死を前に

古郡神父復活節第5主日の福音、ヨハネの14章1節から12節は、お葬儀でも朗読される福音の箇所です。今週、関口教会の大切な兄弟姉妹であるお二人の方が天に旅立たれて、お葬儀が行われ、お二人のお葬儀でもこの箇所が朗読されました。

イエス様ははじめに言われます。「心を騒がせるな。」

心が騒ぐ時というのは、自分の思い通りにはいかないときです。自分の計画から外れたとき。人間は今まで通りに行動したがりますが、そうならないとき、心が騒ぎます。お葬儀のときに心が騒ぐのは、今まで一緒にいることが当たり前であった人が、一緒にいることが当たり前でなくなるから。病気だってそう。今まで当たり前に普通に生活できていたものが、当たり前ではなくなるから、心が騒ぎます。必然的に今までとは自分の行動を変えなければならないことを、わたしたちは恐れ、心が騒ぐのです。

しかしながら、キリストとともに生きた人の死に出会うとき、何かそこに平安を感じることがあります。きっと故人の生涯が、キリストとともにあって、思ってもいない喜びに満ちていたことをわたしたちが知ることになるからでしょう。キリスト者は信仰の中で、思ってもいない予想外の喜びと何度も出会いながら、だんだんと恐れない人、神様の配慮に信頼する人になっていくのです。今週のお二人の方の死、そしてお二人の方の生涯を前に、イエスの語ったことは真実だという思いをまた強くしています。

 

古郡忠夫 神父