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[コラム]ギネスものですね

西川神父

どくだみの続きを報告します。

六月に入ると、背丈が急に伸びて葉が大きく成長し、小さな花をつけるようになります。鮮やかな緑の茎の先に咲く白い花は、四枚の花弁が爽やかで美しいです。しかも、群生しますから、その一帯が緑と白の花園になってゆきます。はじめの鮮やかさが、そのうち、勢いを増して他の草花を覆い隠してしまいます。つまり、どくだみの園になってしまうということです。そうなってしまうと、そこの土地の養分も、そこに注がれる太陽もどくだみがとってしまうわけで、それが何年も続くと、もともと植わっていた小樹木や草花は弱ってゆくか枯れてしまうことになります。ヤブガラシと同様に、どくだみもほっておくと大事な植木や花を失ってしまうことになりかねません。聖堂裏口の前にある庭のツツジも真ん中に大きな穴が空いていて、全体が枯れかかっていました。数年放置しておいたためにどくだみが伸びて養分と水分と太陽を奪ったからです。

先週、朝食後に、庭の片隅で草取りをしていました。どくだみを抜いていたのですが、引いても引いても抜けないので丁寧に根をたどって行きました。結局、途中で切れたのですが、その根の長さがあまりにも長いので、近くで草取りをしていたIさんに見てもらいました。「すごいですねギネスものですよ」と言ってくださいました。道具置き場に持って行って測ってみたら86センチありました。表に出ているのは20センチにも満たないのに地下にある根はその何倍もあるのです。引っ張って途中で切れますが、根は生きています。おそらく、カテドラル構内の地下はどくだみとヤブガラシの地下茎が網の目のように張り巡らされていると言っても過言ではないと思います。だからどうってことはありません。四月の末から六月の末までの三ケ月間、根気よく出てきた芽を摘んで行けばいいだけですから。そして、その場にあった花や木を育てて行けばいいからです。

 

西川哲彌 神父