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[コラム]人々を恐れてはならない

シスター品川

今日のみ言葉は、選ばれた弟子たちを派遣するにあたって、彼らを励ますためのイエスの言葉です。イエスは次のように言われます。「人々を恐れてはならない。覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはないからである」と。まだ続きます。「体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい。」(マタイ10.26-28)

何か隠さなければならないものを持っている人の生き方には、どこか不自由が付きまとっています。毎日のニュースやわたしたちの周りを見回しても、正々堂々と青空の元を、大手を振って歩ける人ばかりではありません。誰でも人には言えない辛い過去や、重い悩みを抱えている時もあります。日陰にやっと存在しているかのように生きている人もいます。そういう人に、堂々と白日の下に明るく生きなさい、と言うことは残酷なことです。

しかし、例外なく誰でも、すべてをご存知の神のみ前に、誰をも恐れることなく神と向き合うように招かれています。その人にとっては、今は全部を明るみに出されない、あるいは出すことができないある事実のために、今は誤解を受けることがあったとしても、ある日、その覆いが取り去られ、誤解が解ける時が来たなら、その人は祝福されることでしょう。「忍耐して耐え忍ぶものは救われる」とか、「わたしと共に苦しんだ者は、わたしと共に喜ぶ」とイエスは言われています。理由の分からない苦しみが次々と襲ってきても「わたしは世の終わりまで共にいる」と言われたみ言葉を信じたいものです。

このみ言葉から、どんな状況に置かれても、すべてをご存知の父なる神さまに委ねて、誰をも恐れることなく宣教に専念するようにと弟子たちを励ましておられる姿が浮かんできます。短い今日のみ言葉は、たくさんのメッセージを含み大きな勇気を与えてくださいます。

 

Sr.品川ヨシ子