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[コラム]市井の人々のための

古郡神父

「労苦し、重荷を負っている者はみな、わたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」

フランシスコ会聖書研究所訳の聖書は、新共同訳聖書でいうところの「疲れた者」を「労苦している者」と訳している。この動詞(kopiao)は新約聖書の中では、度々「労苦して働く」の意味で用いられていて、通常訳されるとしたらやはりフランシスコ会訳のように訳すべきだろうか。そのように考えるのであれば、生きるために皆必死に働いていて、そしてすべてが順調という人は誰もいないのだから、すべての人がイエスのもとで憩うように招かれているといえるだろう。イエスを反射する教会は、立派な人たちだけが来るところではない。傷つき、もがきながら懸命に生きるすべての人のための教会なのだ。

先日、板橋区立美術館に「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」というのを観に行った。ポスターや会場を飾る演出などのメインビジュアルに抜擢された絵を観て、わたしは涙が溢れた。カラフルで賑やかなその絵は、表も裏もあり、喜びも悲しみもある中でそれでも生きている市井の人々を描いていると感じたからだ。がんばってる、みんながんばってる、そんな気持ちになって、わたしはけっしてだれも見捨てることのない神様の愛を思いめぐらしていた。

関口教会は、どなたでも大歓迎。池袋も近いですし、夜のお仕事の方もぜひ。そういう教会になりたい。ちなみに「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」は、8月13日まで。涙が溢れちゃうわたしの妹の絵、どうぞ観てやってください。

 

古郡忠夫 神父