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[コラム]三組のお葬式

西川神父

「キリスト教会の葬式って、どういう風におやりになるんですか。やはり、賛美歌を歌ったりするんでしょうね」という質問をされることがあります。外国映画で、葬儀のシーンが出てくることがあり、仏教の葬式に慣れている方々にとって、異質なものを感じるのは無理のないことです。映画の中の教会の葬儀では、司祭や牧師が長い説教をします。読まれた聖書の解説に会衆が、真剣に耳を傾ける様子は感動的です。つい、聖堂にいるかのような感じで、日本語の文字を読みながら、まるでそこにいるような錯覚を覚えるほどです。

さて、葬式には、その前にしなければならないことが沢山あります。まずは病床訪問です。体調を崩して教会に来られない方を訪ねます。望まれれば、司祭を伴って行って、病者の塗油の秘跡が授けられます。この秘跡は、何度でも受けられます。ご聖体もいただけます。そのあと、病気が快方に向かい、快癒される方もたくさんいらっしゃいます。

いよいよということになって、司祭に連絡すると、余程のことがない限り司祭が駆けつけてくれ、時には、看取ってくれることもあります。それから、葬儀屋さんに連絡します。葬儀屋さんは、遺族の事情と教会の都合を加味して葬儀の日程を決めます。日程上、葬儀屋さんがご遺体を会社の保冷庫にあずかってくれることもあります。

まず、納棺式があり、ご遺体を棺(ひつぎ)に納めます。旅立ちの化粧も施されますし、持って行ってもらいたいもので火葬に差し障りのないものを入れることもできます。そして棺を教会に移し、通夜の儀となります。最近は、通夜を省く方が増えています。

通夜では、原則、ミサはいたしません。聖書のみ言葉が何箇所か読まれ、司祭か助祭の解説が行われ、ご遺族の挨拶があります。挨拶の中に、亡くなられて方の生前の様子や亡くなるまでの経過が報告されます。焼香か献花が行われて通夜が終わります。そのあと、お清めの食事が用意されることもあります。

葬儀は、ミサ、告別式、ご遺族の挨拶、献花、出棺、火葬、収骨の順で進められます。順序だけからすると、ミサがあるかないかで、仏教の葬儀とさほど変わりません。いずれにしても、ご遺族の方は大変です。教会は、ひたすら、帰天された方とご遺族のことを考え、手厚く、負担のかからないように配慮します。

葬儀は常に、主任、助任司祭、助祭、セレモニーチーム、そしてオルガニストの共同作業です。そのコラボで遂行しています。先週は、三組の葬儀が、連日、次々と続きました。こんなことは珍しくもありませんが、皆さん、ご苦労様でした。

西川哲彌 神父