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[コラム]取っても、取っても

西川神父

またまた、草取りの話です。

10月に入りました。秋到来です。青々と茂っている木々の間から、はやくも役割を終えた葉っぱがひらひらと落ちてきています。落ち葉です。早速、気付いた信者さんが、竹箒を持って掃き集めておられます。こらから三ヶ月、落ち葉との戦いが繰り広げられてゆきます。

雑草も伸びる勢いを失って大人しくなっています。梅雨時から夏にかけて、草取りが続けられました。それぞれの担当区域があって、伸びたら取る、伸びたら取るという感じでした。ルルドの裏やペトロの家の周りは、目につかないところが多いので、気がついたら腰の高さにまで伸びていることがあって、「草って、すごいなー」と感心するようなことがありました。雑草のジャングルです。腰の高さと言いましたが、雑草によっては、人の胸か肩の高さまで伸びます。一歩、中に入ったら、簡単に前に進めないくらいの茂りようです。ほっておけば、冬に枯れてしおれ、またその中から新しい芽が出て、また伸びて花を咲かせます。

花は、チョウチョなどの昆虫によって交配が行われ実になります。実は、一本の草から何十倍の実が実って周囲にばらまかれるのです。その実が全部芽を出すことはないにしても、次の年は、さらにびっしりと草原になるのです。草の中でも強弱があり、強い草が生き残ります。

限られた草花だけが生き残る高い山のお花畑なら、ほっておいても、生き残れる植物が限られているので構いませんが、私たちが住んでいる身の回りの土地は、ほっておくわけにはいきません。お花でも野菜でも、これを育てようとするなら、それなりの作業が必要です。それは草取りや枝払いから始まるのです。もちろん、肥やしを施すことも必要です。

草取りは、大変です。小さなお花畑、庭先の小さな野菜畑でも、毎日草取りが必要です。福島の農家を訪ねることがありましたが、家の周りにある小さな畑に、私と似たような年頃のお年寄りが朝早くから腰をかがめて作業をしておられました。草取りです。とってもとっても草は生えてきます。結果的に、草一本生えてないところに、花が咲き、野菜が伸びて実をつけているのです。

私も、ミサが終わってから約30分、草取りをします。毎日とっても、草は生えてきます。不思議なくらいです。毎日とってもまた出てきます。小さい時に取ります。それでも取りきれないほどです。草のたくましさに負けてしまいそうです。

 

西川哲彌 神父