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[コラム]落ち葉は宝

西川神父

11月に入りました。富士山の初冠雪がテレビで報じられています。北海道でも、北のほうでは、雨が雪に変わり、多いところでは、10センチも積もったそうです。関東地方も、山間部では、雪が降って、二、三日解けないところもあるとか。おかげさまで、この関口構内は、冷たい雨が降るくらいで、晴れれば爽やかな、秋そのものの天気です。

さて、例年通りですが、大樹の下あたり、落ち葉が地面を覆うようになりました。いよいよ、竹箒の出番です。新しい箒が補給されて使われるのを待っています。箒の先が消耗して、短くなっていると、落ち葉集めもはかどりません。短時間にテキパキと済ますためにも、穂先の長いのに限ります。

落ち葉は、使いようによっては、最大の肥料です。この中に、木を伸ばし、花を咲かせる養分が詰まっています。その上、保水作用は、天下一品です。ただ、積み重ねて、発酵の手順を経なければ、ただのゴミです。ルルド前や駐車スペースに落ちる葉っぱは、掃き寄せて、どこかに貯めて、発酵させる必要があります。ルルドの裏あたりがいい場所ですが、広さに限界があります。カテドラル構内の樹々から落ちてくる落ち葉の量は、1年分圧縮して約10立方メートル以上はあります。昨年、ベニヤ板で作ったコンポストに圧縮されて幾分発酵した落ち葉が、今年は、肥料として、植木や花の肥やしとして使われています。

今から10数年前は、どこの家庭でも、小さな焼却炉で落ち葉を焼いていました。その中に、アルミホイルで包んだサツマイモを放り込んで焼き芋を作ったりしたものです。後に残された灰が肥料になったり、洗剤代わりに利用されたりしていました。今はもう出来ません。裸火禁止条例が制定されたからです。ひたすら、ビニール袋に詰めてゴミとして出すだけです。考えてみたら、宝を捨てているようなものです。

いよいよ、落ち葉と戦う時期になりました。掃いても、掃いても、降ってきます。場所によっては、迷惑この上もないシロモノでしょうが、私たちにとっては、天から舞い降りてくる宝物です。嬉しいです。一枚も無駄にせず集めて置きたいと思います。勝手な思い込みかもしれませんが、カテドラル構内の、どの木もどの花も、肥やしと水を求めています。木の周りを少し掘って堆肥になった葉っぱを埋めておくと、木の勢いが違ってきます。木も生き物です。水は、雨が降るし、地中に多少の蓄えがあるから大丈夫ですが、肥やしは施さないと栄養失調になるばかりです。花や野菜はもっと正直です。手を入れなければ、それだけのものになってしまうのです。

さてさて、これから約60日、落ち葉集めの時期となります。だれかれとなく、竹箒を手に落ちが履きをしておられます。宝集めです。箒はたくさん用意してあります。お急ぎでしたら、掃いた後、庭の隅っこに掃き寄せて、ためておいてくださればいいです。また誰かが、集めてコンポストに入れたりするでしょうから。

 

西川哲彌 神父