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[コラム]ツメクサを抜こう

西川神父

聖マリア大聖堂の周りはアスファルトで固められていますが、ルルドの前の広場は大きな駐車場になっていて、数十台の車が止められるようになっています。いわば、カテドラルの深い懐(ふところ)ともいうべきかもしれません。そこは、アスファルトではなく、複雑な形のレンガが張りつめられています。広いひろばですし、工事のための大きなクレーン車が入ったり、ゴミ収集車が止まったりしますので、ある部分がへっこんだりして凸凹ができてもおかしくないのですが、きちんと平面を保っています。その訳は簡単で、土台をそれ相当に固めてあるからです。つまり、どんな車、例えば、工事用の大型車や50人も載せる大型バスが何台入ってもビクともしない土台が固められていて、その上にインターロッキングという複雑なレンガがモザイクのように敷き詰められているからなのです。雨や雪は、レンガのすきから地面に吸い込まれてたまりません。費用はかかったかもしれませんが、計画した方々の思いは、予定通りに目的が達成されています。

さて、このインターロッキングの広場に敵が出現していることを、今、公表して、皆さんのご協力を仰ぎたいと思います。その犯人は、ツメクサです。ツメクサは、小さくて可愛い植物です。レンガとレンガの間に、まるで緑の縁取りのように生えている草です。無機物のようなレンガに緑の縁取りを作って楽しませてくれているような可愛い草です。実際は、可愛いどころか、レンガを破壊し、レンガを支えている地面をボロボロにし、やがてそのレンガを浮き上がらせてガタガタにしてしまいかねない威力をもっている小悪魔なのです。油断も隙もあったものではありません。

ツメクサと言われるように、細長い葉が鳥の爪を思わせるような感じで、芽を出すと、すぐに丈夫な根を地面に伸ばします。そしてあっという間に花を咲かせ、実をつけます。つまり、生命力がたくましい草なのです、花をつけているツメクサを、上手に引き抜いてみると、表の部分の2倍ほどの根があることがわかります。ですから、すぐに花をつけ、実をまき散らすことができるのです。

そこでお願いです。ツメクサ退治にご協力いただきたいのです。作業は丁寧にしなければなりません。一本一本、出ているところをまとめて持ち、一気に抜き取ることが肝心です。抜いてみると、その生命力がどれだけのものか、知ることができます。放っておくと、インターロッキングの広場が緑に染まります。そうなったらもう手遅れの段階です。かつては立派な公園で、十数年放置された広場が、ガタガタになって、車で入ると、凸凹になっているのを経験された方があると思います。関口がそうなることはありえませんが、放置しておくと、レンガが浮いてくることになりかねません。一本ずつ丁寧に抜けば、綺麗に取れます。気がついた時、気がついたところからで結構です。レンガをツメクサから解放してください。一人や二人ではどうにもなりません。大掃除で一斉にやる必要もありません。レンガとレンガの間に緑の草を見つけたら、ちょっとかがんで引き抜いてください。それだけで結構です。よろしくお願いします。

西川哲彌 神父