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[コラム]私たちの心の中で苦しむイエス

三田助祭

[福音 マルコ7:1−8、14−15、21−23]

[第2朗読 ヤコブ1:17−18、21−22、27]

福音では、イエスを捕らえたいファリサイ派の人々と律法学者たちはイエスの非を記録するために、「イエスの弟子たちがモーセの律法を無視して汚れた手で食事をしている」ことを批判します。そこでイエスは「外から体の中に入るもので体を汚すものは一つもない。人間の心から出るものが人を汚す」とおっしゃいます。考えてみればイエスがおっしゃる通り、汚い手で食事をすればお腹を壊すかもしれませんが、しばらくすれば直ります。人の心を通して口から出るものは相手を一生傷つける可能性があります。「舌は剣より強い」と言う通りです。

第2朗読は、御父は御言葉を贈ってくださり、この御言葉を聞いて感激するだけではなく、この御言葉に沿って生きるべきだと言っています。あなたは常にこの御言葉に沿って生きています。この御言葉の中には、あなたの心に刻まれた良心も含まれています。あなたは良心に沿って生きています。ところがイエスは「人の口から出るものは人を汚す」と言われます。これは、私たちは御父が下さった御言葉を殺しているという意味です。

何か気付かれましたか。2千年前に、私たちを救うために御子は人になってこの世に降りてきてくださいました。そのイエスを私たちは十字架で殺してしまいました。今日も、同じことが私たちの心の中で起こっています。私たちが父から頂いた御言葉を殺したならば、イエスは私たちを赦すために死なれます。私たちがイエスを殺すのです。御父から頂いた御言葉に沿って生きることができるように祈りましょう。

 

三田一郎 助祭