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[コラム]神の国に入る

三田助祭

[福音 マルコ10:17−27]

今日の福音でわたしたちはイエスから非常に大きなチャレンジを与えられました。イエスの時代と比べると現在のすべての日本人は大金持ちです。イエスは「財産のあるあなたたちが神の国に入って永遠の命を受け継ぐのは難しい」とおっしゃいます。

わたしたちはどうしても財産に執着してしまいます。「まだ先、何年も生きるだろう。」「年取って、自分で働けなくなったときに無一文になったら大変だ。」「神の国で永遠の命をいただくのは素晴らしいが、老後に一文無しになるのは恐ろしい。」といって神からいただく永遠の命より自分の財産の方を大事にしてしまいます。つまり神より金に助けてもらうことを選びます。これは神様が最も嫌われる偶像礼拝です。

更に神が与えてくださる永遠の命に対して「本当かなー」という気持ちが少なからずあるのではないでしょうか。もし完全に信じていたならば、全財産を売って天に宝を積むはずです。

このような状態にいるわたしたちはどうなるのでしょうか。今日の福音で質問した人のように諦めてイエスから離れて行ってはいけません。「神様、わたし弱い人間です。全財産を投げ出して天に宝を積む自信がありません。助けて下さい。」とお願いしたらいかがでしょうか。きっと神様は、わたしたちが少しずつ自分の財産で恵まれない人々を助け、神の御旨に沿って生きる手段を教えて下さるかもしれません。イエスがおっしゃるように「人間にできることではないが、神は何でもできる」からです。

ここで大事なことは永遠の命を心から信じることと、財産に対する偶像礼拝を避けることです。

 

三田一郎 助祭