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[コラム]菊が咲いた

西川神父

遅咲きの菊が一つ咲き始めました。

菊はだいたい十月の初めから花を咲かせます。早咲きの菊なら九月の末に開花して、人々の目を楽しませてくれます。遅咲きは十一月に入って徐々に花を咲かせます。咲きながら冬を迎えたりする場合もあります。カテドラル構内の菊は多種多様で、いろんな菊があって時間の経過にしたがって楽しませてくれるからありがたいです。

数日前に、何百とついているつぼみの一つから、赤いはなびらのようなものが一枚、顔を覗かせているのを見つけました。ちょっとした発見です。翌日、見たら、花びらが二、三枚、そして今朝見たら数枚になっていました。おそらく、今月末には、他の蕾も開花するかことだろうと思います。

菊は、一年草もあれば多年草もあります。先週開花し始めた菊は多年草の部類で、毎年花を咲かせます。根本は、木のように太く、地下に根を張っています。冬に多少葉が枯れて寂しくなりますが、梅雨の頃から葉が伸びて、生きていることを証ししてくれます。茎も少しずつ伸びてゆき、2メートルくらいになります。もし大事に育てようとすれば、支柱を立てて、茎を支えてやらなければなりません。ほっておくと、茎が地面を這うことになり、日光があたらない状態で墓の雑草に覆い隠された状態になることが多いです。植物を育てるには、水と日光と肥やしが不可欠です。それに、お世話をしなければなりません。お世話とは、話しかけたり、褒めてあげたり、謝ったりすることです。

千葉県の南、南総地域には、花を栽培し市場に出している花業者がたくさんあります。ストックとか、ゆりを大きな温室で育てています。ある時、温室の側を歩いていたら、クラシック音楽が聞こえました。近くに農家の方がいらっしゃったのでその訳をたずねたところ、音楽を聴かせながら育てているということでした。曲目は、どっちかというとモーツァルトが多いとのことなのでびっくりしました。

さて、花が咲き始めた菊が楽しみですが、庭を見ていると、思いがけないところに小さな花が咲いているのを発見することがあります。雑草といえば雑草です。これから寒い冬を迎える時期だというのに、そんなところで咲いていていいのかいと声をかけたくなります。その花その花に独特のサイクルがあるのでしょう。落ち葉を押し分けての開花です。頑張れ頑張れと声をかけておきました。

 

西川哲彌 神父