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[コラム]はぼたん

西川神父

今、カテドラル構内の庭は、ハボタン(葉牡丹)で埋まっています。クリスマス、お正月という季節を彩る花として葉牡丹が選ばれたようです。ルルドの周りから小聖堂前の庭に至るまで、葉牡丹が目に入ります。

葉牡丹を百科事典で調べてみると、原産はヨーロッパ、キャベツの一種であるケールを観賞用に改良されものだそうです。葉の色に紅紫色系と白色系があるとのことです。

庭に移植された葉牡丹をよく見ると、確かに2色あります。葉が着色する冬が鑑賞時期だとありました。つまりこれからが葉牡丹の季節だということです。そういえば、お正月用の切り花としても、お花屋さんに出ていますね。

二年前、同じ時期に葉牡丹が植えられているのを見かけました。春になると、役割が終わったような感じで、長くのびた太い茎の先に小さなキャベツのようになってくっついていた葉っぱの玉が、また葉っぱをつけて花を咲かせているのに出会いました。葉牡丹の生命力は偉大です。全部が全部、そうなるとは言えませんし、一年目のものとは比較になりませんが、ともかく、二年生き延びて、花を咲かせているのを見ると、力強い生命感を感じます。どこまで生き延びて花を咲かせるのか見ていたい気持ちです。ただ、ニョキニョキと伸びた茎が少し気になるだけです。

さて葉牡丹はともかくとして、菊が満開です。あちらこちらに、いろんな菊が、全精力を込めて花を咲かせています。形も色も多種多様です。毎日ノンビリ過ごすことのない生活で、花を愛(め)でるのは、格別な恵みの時です。満開の菊を眺めながら、「ご苦労さん、小さな蕾から、よくぞ、ここまで頑張りましたね。」と声をかけます。あっちの菊、こっちの菊と声をかけて一回り、いい散歩です。

さてさて、地面に目を注ぐと、もう、雑草が目を出し、元気に伸び始めています。今はヒョロヒョロの草ですが、そのままにしておくと、すぐに根を深く下ろし、ぐんぐんと伸びて花を咲かせるのです。今は、抜くというようなものではなく、ただ拾うようなものです。しかし年を越して春の気配が漂う頃には、しっかりと雑草の形になっていて、簡単には抜けないほどになっています。やぶがらしも、ドクダミも今は可愛いものです。こんなに可愛い芽が、春から夏には藪を枯らすほどに伸び、他の雑草を葬るくらいになるのですから凄いものです。とにかく今のうちに芽を拾っておくと、葉牡丹にとっても、菊にとってもいいことだと思います。 

 

西川哲彌 神父