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[コラム]カンナ報告 第4報

西川神父

今年は、1月に、カンナプロジェクトでカンナの苗を4株預かって、ルルドのそばの花壇に植えた報告をさせていただきました。

油谷弘幸神父さんが、「お預けしたいものがあります」と言って、花の苗を4株渡してくださったのです。それがカンナの苗で、人類が初めて、原子爆弾の恐ろしさを味わった広島で、何千度の灼熱にさらされた土地で、何年かは草木一本も生えないと言われたにもかかわらず、翌年の春に芽が出て、夏には花を咲かせたというのがカンナの花でした。そのカンナの株分けをして、全国に配り、二度と原爆の悲劇を繰り返さない気持ちを、被曝カンナに託すプロジェクトがカンナプロジェクトだとメモに書いてありました。

早速、植えてみましたが、まるで土の中に沈没してしまったかのように、姿を隠してしまいました。根が腐っているようですから、ダメかもしれませんと言われていたので、やっぱりダメかとおもっていたら、その中の一本が、小さな芽を出しました。「カンナが生きているぞー」と報告しあって喜んだのが5月でした。それから半年。実は4株のうち、本当に消えてしまったのは1株だけで、後の3株は生きていたのです。

その中の一本は、すくすくと伸びて大きな花を咲かせています。真っ赤な花なので遠くからも目立ちます。他の二本も負けじと伸びていますから、あと半年もすればお味ように花を咲かせることでしょう。カンナは強い花です。ルルドのそばですので、ルルドの引き立て役となるかもしれません。

戦争で犠牲になるのは人間や動物だけではありません。何も言わない植物たちも、根絶やしになるほど、打撃を受けます。広島には、被爆樹があちこちにその生命をつないでいます。そして、無言のうちに戦争の虚しさを訴えています。兵器の中でも、もっとも空いのは核兵器です。地球という綺麗な星を、綺麗にして後世にのして行くためにも、生き残ったカンナから、学び、平和の誓いを新たにしてゆきましょう。 

 

西川哲彌 神父