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[コラム]春を待つ

西川神父

雨が降りません。昨年のクリスマスも、今年のお正月も、雨の心配は不要でした。それはそれでいいのですが、地面はカラカラです。少々、水を撒いても、すっとしみこんでしまうだけです。もちろん、やらないよりずっといいのですが、まさに「焼け石に水」の状態です。幸い、草や花たちも、じっとして休んでいるところなので、何がどうなるものでもありませんが、とにかく一雨欲しい毎日です。

さて先週、小聖堂前の庭のパンパースを刈っていただきました。春に芽を出し、瞬く間に伸びて、緑の壁を作ってくれるパンパース。それがなくなると、目白通りから構内に入って目に入る景色が少し寂しい感じがします。今年は、美しい穂が、台風にやられて、半分以上が折れたり、吹き飛ばされてしまいました。昨年の初夏、緑の葉がぐんぐん伸びて、こんもりした山のようでした。ですから、穂も綺麗だろうと期待していましたが、すごい台風でやられてしまい無残な状態になってしまいました。太く茂った穂ほど、風の抵抗が強く、無残にも倒されてしまったのです。

昨年と同じように、この時期、根元から綺麗に刈り取りました。刈り取った枯れ葉は束にして取ってあります。何かの役に立つようと思うからです。クリスマスの馬小屋の屋根の材料にならないかと思います。刈った後には、肥やしを施して、春に備えます。今年もこんもりとしたパンパースの森に育ってくれるでしょう。

さて、いつものことですが、カンナの報告をさせていただきます。昨年の秋に、ルルドのそばに、遠くからでも見える赤いカンナの花のことを報告させていただきました。結局、三本のカンナが根付きました。その中の一本は、本当に、大地に根を張っています。一本というより、三株と言っていいと思います。

勢いがあります。今は冬なので、控えめにしているのでしょうが、今年の夏が楽しみです。何しろ、昨年は、やっと茎を伸ばし始めたので、これは行けると喜んだのが、なんと、今年は三本になって競うように伸びたのです。カテドラルに来られた時、ルルドでお祈りされたあと、カンナに目をやってください。しつこいようですが、なんといっても、広島の原爆投下の爆心地の近くで、一年も経たないで芽を出し花を咲かせて、見る人に大きな驚きと慰めを与えたカンナの遠い子孫なのですから。

今年は、教皇様が日本に来てくださることになっています。そうしたら、この関口にも来てくださることでしょう。喜んでお迎えするのは、人だけではなく、草も木も、喜んでお迎えするに違いありません。小さなものに愛を注いで下さる教皇様ですから。 

 

西川哲彌 神父